この記事の結論
総合計画で目指す姿と政策の大枠を確認し、設問に最も近い分野別計画で対象・手段・役割・指標を具体化します。公式リンクはPDF直リンクではなく、計画を掲載する市の案内ページへつなぎます。
1. 計画体系の読み方
1総合計画
将来像と市政全体の方向
→
2実行計画
重点施策と進行管理
→
3分野別計画
対象・手段・主体を具体化
答案では計画名を並べません。「市が把握している課題」「市が担う住民サービス・都市基盤」「区役所・企業・市民等との分担」を必要な範囲で使います。
2. 総合計画と分野別計画が示す課題と方向
| 公式計画 | 位置付け | 課題認識 | 政策の方向 |
|---|---|---|---|
| 第6次広島市基本計画(2020~2030年度) | 市政全体の総合的な基本計画 | 人口構造や経済社会が変化する中でも、平和、活力、文化と暮らしの持続性を高める必要があります。 | 国際平和文化都市を都市像に、平和、活力、文化・人間性の三つの柱で施策を展開します。 |
| 広島市地域防災計画 | 災害予防・応急・復旧の基本計画 | 豪雨、土砂災害、地震等に対し、地域ごとの危険と要配慮者を踏まえた備えが必要です。 | 市、区、関係機関、地域、事業者、市民の分担を定め、情報、避難、救援、復旧を切れ目なく進めます。 |
| 広島市地域公共交通計画 | 都市圏の移動を支える交通計画 | 利用者減少や担い手不足の下でも、生活と都市活動を支える公共交通を持続させる必要があります。 | 鉄道、路面電車、バス等を結び、拠点・まちづくりと連携した使いやすいネットワークを形成します。 |
| 広島市地球温暖化対策実行計画 | 脱炭素と気候変動適応 | 温室効果ガス削減と、猛暑・豪雨等による市民生活や都市基盤への影響へ同時に対応する必要があります。 | 省エネ、再エネ、交通、建築、事業活動、適応策を市民・事業者と進めます。 |
| 『平和文化の振興』に関する基本方針 | 平和文化を市民社会へ根付かせる方針 | 被爆体験の継承と世界への発信を、若い世代や多様な市民の日常的な行動につなぐ必要があります。 | 継承、発信、教育・文化、市民参加、国内外の連携を通じ、平和文化を振興します。 |
3. 計画を答案へ使う4段階
| 段階 | 計画から読むもの | 答案への変換 |
|---|---|---|
| 課題 | 現状、地域差、支援が届きにくい対象 | 誰にどの不利益が起きているか |
| 方向 | 目指す姿、基本方針、重点施策 | 何をどの状態へ変えるか |
| 役割 | 市、区役所、企業、団体、市民の分担 | 主語と連携方法を明確にする |
| 検証 | KPI、評価、進行管理 | 成果指標と見直し方法を置く |
4. テーマ別の参照順
| 出題テーマ | 最初に読む | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 平和文化を都市の価値と行動へつなぐ | 『平和文化の振興』に関する基本方針 | 対象者、市の手段、区役所・事業者・地域との分担、成果指標 |
| 持続可能な交通・インフラと暮らし | 広島市地域公共交通計画 | 対象者、市の手段、区役所・事業者・地域との分担、成果指標 |
| 災害に強く誰も取り残さない地域 | 広島市地域防災計画 | 対象者、市の手段、区役所・事業者・地域との分担、成果指標 |
5. 引用ではなく自分の提案へ変える
弱い書き方
「市は計画に基づき取組を推進すべきである」と計画名だけを置く。
強い書き方
計画が示す課題を踏まえ、対象者を絞り、市が行政サービスと都市基盤を整え、区役所・企業・地域団体・市民が地域で実装する仕組みと成果指標まで示す。
6. 更新時の注意
- 計画期間と最終更新日を確認する
- 新計画の策定中は、現行計画と見直し資料を混同しない
- 答案では計画本文の丸写しを避け、設問の対象・原因へ合わせる
- 受験年度直前に公式ページを再確認する
確認日
2026年10月10日時点の公式ページを基に整理しています。
7. 過去問と往復する
計画で得た材料は、実際の問題の条件に合わせて削り、答案の二つの取組へ落とします。
戻って確認広島市役所の論文過去問→広島市役所で準備した3つの予想テーマを、実際に書いて対策する
「平和文化を都市の価値と行動へつなぐ」、「持続可能な交通・インフラと暮らし」、「災害に強く誰も取り残さない地域」で整理した論点を、地方上級(県庁・政令市)の共通予想問題に置き換え、答案作成からAI添削まで進められます。