この記事の結論
大阪府対策では、「当事者の不利益」「原因」「複数主体の役割」「利用まで届く支援」「効果検証」を一続きにします。府の役割は、広域データ、共通基盤、市町村支援、企業・専門機関との調整として具体化します。
1. 試験形式と公式資料
| 区分 | 試験段階 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 行政・警察行政 (大学卒程度) | 第2次試験 | 60分 | 見識(論文)を選択した場合 |
令和7年度案内では、見識(論文)・法律(択一式)・情報(記述式)から申込時に一分野を選びます。年度・区分で変更されるため、最新案内を確認してください。
2. 近年の出題傾向
| 年度 | テーマ | 答案で問われること |
|---|---|---|
| 令和7年度 | ビジネスケアラー | 介護者・企業・社会の課題と支援 |
| 令和6年度 | 小児・AYA世代のがん | ライフステージ別課題と切れ目ない支援 |
| 令和5年度 | 中小企業の脱炭素 | 意義・メリットと取組段階別の行政支援 |
2-1. 「多角的に」の中身を先に決める
個人・家族、企業・現場、社会・行政の三層に分けると、同じ課題を繰り返さずに分析できます。各層で誰が何に困るかを一文ずつ置きます。
2-2. 支援を入口・実行・継続へ分ける
情報提供だけでは利用へ届きません。相談・把握、専門支援への接続、利用中の伴走、評価と改善まで設計します。
2-3. 府と市町村の役割を分ける
府は広域のデータ・指針・人材・ネットワーク・財政技術支援を担い、市町村は住民や事業者に近い相談と実装を担う、と整理すると実現性が高まります。
不利益と原因を具体化。
府・市町村・民間を配置。
利用と生活の変化を測る。
3. 優先テーマと公式計画の課題・方向
公式計画が示す課題と方向を同じ粒度で整理します。答案では対象を一つに絞り、右欄を具体的な制度設計へ発展させます。
| 分野・公式計画 | 公式計画が示す課題 | 公式計画が示す方向 |
|---|---|---|
| 高齢・介護 大阪府高齢者計画2024 | 高齢者の単身世帯や85歳以上人口、認知症高齢者の増加により、医療・介護ニーズが高まる一方、生産年齢人口の減少により人材と制度の持続可能性が問われています。 | 地域包括ケアを深化させ、介護予防、生活支援、認知症施策、医療・介護連携、人材確保を進め、住み慣れた地域で自分らしく暮らせる体制を整えることが求められています。 |
| 健康・医療 第4期大阪府がん対策推進計画 | 小児・AYA世代を含むがん患者は、治療だけでなく、学業、就労、妊よう性、家族への支援などライフステージごとに異なる課題を抱え、必要な情報や支援が途切れやすい状況があります。 | 予防・早期発見と質の高い医療に加え、学校、医療機関、企業、福祉をつなぎ、患者と家族が治療と学び・仕事・生活を両立できる切れ目のない支援を整えることが求められています。 |
| 子ども・若者 大阪府子ども計画 | 子どもの貧困、虐待、孤立、教育・体験機会の差などが複合し、支援を必要とする子どもや家庭ほど制度につながりにくい状況があります。 | 子どもの権利と意見を尊重し、妊娠・出産から子育て、学び、自立まで切れ目なく支え、市町村・学校・福祉・医療・地域をつなぐことが求められています。 |
| 防災・減災 大阪府地域防災計画 | 南海トラフ地震、津波、高潮、風水害に加え、都市の高密度化、地下空間、帰宅困難者、要配慮者への対応を府域全体で機能させる必要があります。 | 府・市町村・ライフライン・企業の役割を平時から明確にし、事前防災、情報共有、避難、広域応援、生活再建を切れ目なく進めることが求められています。 |
| 産業・成長 Beyond EXPO 2025 | 万博後も成長を持続させるため、イノベーション、人材、都市機能、国際競争力を高め、その成果を府民の暮らしの豊かさへ還元する必要があります。 | 大阪の民の力と国際性を活かし、次世代産業、エンターテインメント、人材、都市基盤を伸ばして、副首都・大阪と府民のWell-Beingを実現することが求められています。 |
| 人口・地域活力 第3期大阪府まち・ひと・しごと創生総合戦略 | 少子化と人口構造の変化、人手不足、地域間の機会差が進む中で、若者や子育て世代が将来を選べる仕事と暮らしをつくる必要があります。 | 雇用、結婚・子育て、地域の魅力、交流、デジタルを横断し、市町村ごとの資源を活かしながら人と仕事の好循環をつくることが求められています。 |
| 環境・脱炭素 2030大阪府環境総合計画 | 気候変動、資源循環、生物多様性、生活環境の課題に対応しながら、企業・府民の行動変容と新技術の社会実装を広げる必要があります。 | 省エネ・再エネ、循環経済、自然共生、健康で安心な環境を一体で進め、経済成長と環境保全が両立する大阪をつくることが求められています。 |
4. 60分の使い方
| 時間 | 作業 | 確認点 |
|---|---|---|
| 0~10分 | 設問分解・構成 | 設問(1)(2)の要求、主体、原因を整理 |
| 10~52分 | 執筆 | 分析と提案を対応させ、役割分担を書く |
| 52~60分 | 推敲 | 設問漏れ、重複、主語、因果を確認 |
5. 答案構成
| 部分 | 内容 |
|---|---|
| 結論・背景 | 課題の重要性と目指す状態を短く示す |
| 課題分析 | 当事者・組織・社会の三層で原因と影響を書く |
| 取組1 | 相談・把握・情報を届かせる入口を整える |
| 取組2 | 専門支援、企業・地域連携、利用中の伴走を行う |
| 検証・結び | 利用率、継続、生活・経営の変化を測り改善する |
6. 大阪府らしい施策にする四つの視点
- 府域を一つの圏域として見る:市町村間の差と広域移動を踏まえる
- 民間の力を引き出す:企業、大学、医療・福祉、経済団体との協働を設計する
- 成長を暮らしへ還元する:事業数だけでなく、雇用、健康、時間、所得等の変化を見る
- 万博レガシーを実装へ移す:実証で終わらせず、府域へ展開できる標準と支援をつくる
この目標を、対象、二つの取組、役割分担、効果指標へ落とし込みます。
大阪府庁で準備したい3つの予想テーマ
過去問で繰り返される「成長・安全・府域連携」と、Beyond EXPO 2025が示す現在の政策方向を重ね、次の試験に向けて優先する3テーマを整理しました。
過去の出題要因から、現在の変化を読む
下の3分野は各自治体の出題実績を一律に示すものではなく、地方上級・県庁・政令市で繰り返し問われる論点です。大阪府庁固有の実績は、このページ上部の過去問分析と照合します。
高齢・介護を支えるAI・DXと地域ケア
人口減少下の医療・介護85歳以上人口や単身高齢者の増加と担い手不足を踏まえ、記録・連携のDX、介護予防、人材確保、対面支援を組み合わせます。
猛暑・水害に強い大阪府域
気候適応と広域防災暑さ、河川・沿岸水害、停電等に対し、市町村、企業、住民の役割を平時から整えます。
若者が学び働き続ける大阪
若者定着・教育・雇用教育、就労、住まい、相談をつなぎ、家庭環境に左右されず若者が挑戦できる条件を考えます。
共通3問を大阪府庁向けに書き換える
問題一覧では共通3問を使い、答案の対象・原因・施策をこのページの地域事情へ置き換えます。
共通3問を選び、大阪府庁の計画・地域条件・行政の役割を使って答案を具体化します。
自治体ごとの試験時間・字数・設問形式は異なります。受験年度の案内を確認し、このページの地域事情と計画を使って答案を各自治体向けに具体化してください。
予想テーマを公式計画で具体化する
予想テーマの方向を確認したら、Beyond EXPO 2025と分野別計画で、大阪府庁が課題をどう捉え、どの対象へ、どの主体と取り組もうとしているかを確認します。
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