自治体別対策 ・ 38
兵庫県庁の論文試験対策|過去問傾向と800字の書き方
兵庫県は、事務系職種(大卒程度・通常枠)の論文課題を公式PDFで公開しています。過去問から、防災、子育て、デジタル、SDGs、県の将来像に共通する書き方を整理します。
この記事の結論
兵庫県対策では、阪神・淡路大震災の教訓、防災・減災、少子化・子育て、デジタル包摂、SDGs、地域間格差を優先します。答案は県の現状 → 目指す姿 → 課題・原因 → 県の取組1~3 → 効果の順で、県の広域調整機能を示すことが重要です。
1. 試験概要と公式資料
| 区分 | 形式 | 時間 | 字数 |
|---|---|---|---|
| 事務系職種(大卒程度・通常枠) | 論文1題 | 60分 | 800字 |
公式試験案内では、一般的な課題により、大学卒業程度の理解力・判断力、独創性・説得力、文章表現力・構成力を確認するとされています。
2. 過去問から分かる出題傾向
| 年度 | テーマ | 問われる視点 |
|---|---|---|
| 令和7年度 | 防災・減災社会 | 災害の教訓、目指す姿、県の取組 |
| 令和6年度 | 少子化・子育て | 現状と課題、安心して子育てできる兵庫 |
| 令和5年度 | デジタル包摂 | スマート兵庫、誰も取り残さない実装 |
| 令和4年度 | SDGs | 意義、選んだ目標、県の施策 |
| 令和3年度 | すこやか兵庫 | 将来展望と県の目指す社会 |
2-1. 県の計画・経験を前提に論じる
阪神・淡路大震災、「ひょうご子ども・子育て未来プラン」、「スマート兵庫戦略」、「兵庫2030年の展望」などが設問に入っています。計画名の暗記ではなく、計画が必要な背景と、自分が最優先と考える課題を説明します。
2-2. 「目指す姿」と施策をつなぐ
5年度とも、最終的にどのような社会を実現するかが重要です。「施策を行う」で終わらず、県民の行動や生活がどう変わるかまで書きます。
2-3. 県・市町・地域・企業の役割を分ける
広い県土と多様な地域を持つ兵庫県では、県が共通基盤、広域調整、データ共有、人材・財政支援を担い、市町や地域が実情に合わせて実施する形が有効です。
1目指す姿
県民の変化で示す。
→
2課題・原因
地域差も捉える。
→
3広域施策
役割と効果を書く。
3. 優先して準備したいテーマ
| 分野 | 主な課題 | 取組の方向性 |
|---|---|---|
| 防災・減災 | 教訓の風化、南海トラフ、豪雨、要支援者 | 個別避難、地域訓練、情報共有、事前復興 |
| 子育て・若者 | 希望する結婚・出産との隔たり、地域差 | 雇用、住居、伴走支援、切れ目ないサービス |
| DX・デジタル | 格差、使いにくさ、情報管理 | 対面併用、支援員、BPR、データ連携 |
| 地域創生 | 人口減少、交通、担い手不足 | 市町支援、地域資源、関係人口、移動支援 |
| 産業・環境 | 脱炭素と競争力、人材不足 | 中小企業支援、技術実装、人材育成 |
| 包摂・健康 | 孤立、格差、支援へのアクセス | 早期把握、相談、多機関連携、地域拠点 |
4. 60分・800字の答案構成
10分で設問分析と構成、45分で本文、5分で推敲を目安にします。800字では施策を増やしすぎず、原因に対応する二つの柱へ絞ります。
| 段落 | 目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 序論 | 80~100字 | 背景、目指す姿、結論 |
| 課題・原因 | 140~170字 | 対象、地域差、放置した影響 |
| 取組1 | 200~230字 | 県全体の基盤・予防策 |
| 取組2 | 200~230字 | 市町・地域との実施策 |
| 結論 | 80~100字 | 効果と職員としての姿勢 |
5. 令和7年度「防災・減災社会」の構成例
| 部分 | 構成メモ |
|---|---|
| 目指す姿 | 災害時に誰も情報・避難・支援から取り残されず、地域が自律的に初動を取れる社会 |
| 課題 | 震災の記憶の風化、要支援者情報の更新不足、地域ごとの訓練・備蓄の差 |
| 取組1 | 震災経験を教材・訓練へ継承し、デジタルと対面で住民の判断力を育てる |
| 取組2 | 県が市町間のデータ・物資・応援人員の共通基盤を整え、広域訓練で検証する |
| 効果 | 自助・共助・公助が平時から接続され、発災直後の被害と支援の遅れを抑える |
6. 兵庫県らしい具体策にする方法
- 経験を生かす:阪神・淡路大震災の教訓を知識ではなく訓練・人材育成へつなぐ
- 地域差を前提にする:都市部、沿岸部、中山間地域などで実施方法を分ける
- 県の役割を書く:市町を越える共通基盤、標準、専門人材、財政支援を示す
- 検証する:参加率、支援到達時間、利用率などで改善を続ける
7. まとめ
- 公式の大卒事務系論文PDFで出題傾向を確認できる
- 現行の通常枠は60分・800字を基準に準備する
- 防災、子育て、デジタル、SDGs、地域創生を優先する
- 県の計画から、課題・施策・県民への効果をつなぐ
- 県・市町・地域・企業の役割を分ける